伝統をつなぐ、酢酸菌と木樽熟成
庄分酢(福岡県/大川市)
江戸時代初期にあたる寛永元年(1624)より続く歴史あるお酢メーカーである庄分酢。もとは、お酒造りを行っており4代目に変わったタイミングでお酢造りを開始。そこから約300年お酢を作り続け、現在14代目が跡を継いでおります。お酒をつくるときに発生する発酵菌が壁を黒くし、そこに多くの酢酸菌が住んでいると言われています。長い年月丁寧にお酢を作り続けた歴史の表れです。

3ヵ月の静置発酵を行いその後じっくりと熟成。菌膜を張り動かさずゆっくりと混ぜることなく熟成させます。菌膜近くのお酢とその他のアルコールでは比重の違いがあり、お酢になると重くなり下に沈み、相対的にアルコールが軽いため対流が起こりゆっくりとかき混ざります。内部をゆっくりと対流させることで丸みがありコクのある味わいになります。
