“海の塩はマイクロプラスチック(5mm以下の微細なプラスチック粒子)に侵されている”そんなニュースを見たことがないでしょうか。調味料として欠かせない塩にマイクロプラスチックが混じっているというニュースは瞬く間に世界中に広まりました。中でもアジアはトップクラスに含有量が多く、この問題に対して私たちはどのような塩選びができるでしょうか。
まず塩は、大きく2つに分かれます。1つは、精製塩と呼ばれる電気分解によってつくられた99.5%以上が塩化ナトリウムの塩で、青いキャップでお馴染みの食卓塩とも呼ばれます。化学反応によって精製させるため、不純物を取り除けますが、同時にうま味成分でもあるミネラルもなくなってしまいます。もう1つは、天然塩(自然塩)と呼ばれ、海水塩、湖塩、岩塩がありそれぞれ海水からできますが、ミネラルは残ったまま濃縮や精製の過程が異なることから、塩味やコク、うま味が異なります。
マイクロプラスチックを避ける根本的な方法はプラスチックがなかった時代の海水を使うことです。どういう意味?となるかもしれませんが、岩塩や湖塩は太古の海だった地層が地表に出てきたり、湖面に出てきたことで海水だったものから塩が取れます。
同様に日本では地下水があります。 奈良時代末期の約1300年から温泉地として歴史のある湯浦温泉(芦北)。その地下約1000mからくみ上げる温泉水100%で作った温泉塩は、ミネラル分を豊富に含み、プラスチックのない時代の温泉水であるため、汚染の心配がありません。
もちろん美味しさもホールスクエアお墨付きです。塩の味を決める要素である、マグネシウム・カリウム・カルシウムのうちCa分が多く、甘みが強いです。(マグネシウムは苦味、カリウムは酸味、カルシウムは甘みに関与すると言われています。) ※Mg120mg K19mg Ca730mg 食塩相当量81.2g
丸みがあり、優しい甘さがある塩ですので、調理前の肉・魚や天ぷらなどにお使いいただくと塩本来のポテンシャルを感じられます。
岬の温泉塩では、釜焚きの塩以外にも、濃縮した温泉水を天日を使ってゆっくりと乾燥させた天日塩もご準備しております。よりマイルドな塩のうまみを感じることができます。湿気に強く固まりにくいので使いやすさも抜群です。